さて、先日、山梨県ワイナリー研修会のシャンモリにつて更新させていただきました。本日はその続きでございます。
シャンモリさんの見学を終えた私たちはその足で併設しているシャンモリレストランで食事をすることにしました。
中は広々としており、大人数の宴会も対応しているそうです。
一般のお客さんも入っており、ゆったりとした時間を過ごせました。
用意されたご飯も美味しく、これはまたワインが欲しくなってしまいますね。
そこからバスで移動し、本日2件目のメルシャンさんに到着しました。
まずは資料館に足を運びメルシャンワイナリーと日本ワインの歴史について学びました。言葉もわからず、日本でワインを作るためにフランスに渡った二人の職人の努力と執念について学ぶことができました。
半地下とはいってもこの日の気温は36℃。蒸しかえる暑さと湿度、お昼をすぎたこともあってもう汗だらだらでした。
にもかかわらず、こちらの貯蔵庫はすごく涼しいのです。わずか3mしか下がっておらず、もちろんエアコンも使っていないのに、、、です。
こちら実は足元に地下水が流れておりその影響によって10℃ほどに温度が保たれていそうです。
そしてこの方法もまたフランスから学んだ知識だそうです。
フランスってすごい、、、、。その方法を持ち帰って作っちゃう日本人もすごい!!!
外の農園にはズラッとブドウ畑が、、、
実はメルシャンさんは農家さんにワイン用のブドウを作ってもらってますが自社でもブドウを栽培しているんです。
メルシャンさんではスタンダードに提供しているワインはもちろんのこと、新しいワインの可能性を見出すために日々研究をしています。
ワインは取れたブドウの良さをどれだけ引き出せるかにかかっているため最初のブドウづくりが大切になってくるんですね
そのため新しいワインを生み出すために色々条件を変えながら栽培しているわけです。このメルシャンさんのワイン作りに対する姿勢は職人顔負けのこだわりを感じました。
今の時期は使ってはいませんが、樽の多さにびっくりしますね。
秋にはここの樽いっぱいにワインが作られるのでしょうね。
中に入れてもらいましたが、とにかく大きくて広かったですね。
一体どれくらいわかれているのかもわからないくらい部屋を行き来しました。
そして今回アテンド(案内)をしてくださった方の説明がわかりやすく、なんでも答えてくださいました。
本当に知識が広く、すぐ回答してくださるのでテンポよく見学を楽しむことができましたね。
試飲をして驚いたのがワインの味わいがどれもわかりやすく、個性を感じるほどにどれも際立っていました。
私はあまりワインを嗜むということはしないのですが、そんな私でも違いが分かるほど、それぞれが特徴のあるワインをご用意しいただけました。
こちらのワイン、どちらも1ボトル20,000円!!
緊張しましたが、どちらもすごく濃厚で渋みもなく、でもコクはある赤ワインでした。
1ボトル20,000円なんて私は初めて飲みました。お店で飲むと、、、いくらになるんでしょうね笑笑
そういえば先ほどの試飲中に興味深いお話をお聞きしました。
メルシャンといえば大手のワイナリーさんで、すごい量のワインを仕込むのですが、その製造中にたまに飛び切りいいワインができることがあるそうです。
それは1樽分(3000本)しかできないこともあるようなのですが、メルシャンさんはその1樽分のためだけにわざわざ新しくラベルを作り、販売するという、コストがかかって利益が出ないようなこともされるそうです。
それは利益を度外視にしてでも、このいいワインをお客様にお届けしたい。ほかのと同じように出さずに、このワインは特別に世に出したいという気持ちを優先してしまうとのことです。
さらに、新しい味わいのワインが出来上がったら、それを海外の研究機関に送り、成分まで事細かに調べ、なぜそのワインがそんな味わいを出せたのか、どうやったらそれがまた作れるのかを徹底的に解明するそうです(そうすることでまた同じようなワインを作ることができる(再現性))。それが今までの日本にない画期的な発見でもそれを独占せずに、レシピを公開してしまうそうです。
なぜ、そのようなことをするのか。
それはメルシャンさんは日本のワインの発展を心から願っており、その情報をもとにもっと日本のワインの可能性を広げてほしいとの希望を持っているからとのこと。
まさにワインに情熱を注ぎこんでいる職人の考え方に感服いたしました。
大変貴重な経験、勉強をさせていただきました。
今回の学んだことを糧に、私たちも現状に甘んじず、常に向上心をもって日々の仕事に向き合っていきます。
以上で山梨県ワイナリー見学(シャンモリ、メルシャ)の報告を終わります。今後とも寿司組合青年部の活動記録を更新していきますのでまた暇がありましたら是非見に来てくださいね。